内科は、初期段階の診療の役目があります。一般的には小児科で診察しない高校生以上の大人の全般的な病気や軽い怪我の診断と治療を行いますが、手術などは外科や整形外科などで執刀します。また、生活習慣について指導や管理も行い諸症状を改善に導いたりもします。診療する内容によって内科はいくつかの科に分けられます。
消化器内科は、消化器を中心に診療します。消火器とは食べ物が通る臓器になりますが、食べ物が通らない肝臓、膵臓も食べ物の消化に強い関わりがあるため消化器内科で診療します。診療する主な病気には、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、肝炎、肝硬変、膵炎、潰瘍性大腸炎などがあります。胃潰瘍も十二指腸潰瘍も、消化性潰瘍といい、食べ物を消化する過程で分泌される胃酸が原因でできてしまう潰瘍で、食べ物の消化に深く関わっている病気であることが分かります。
神経内科は脳神経や脊髄の疾患を診療するところです。診療する主な病気には、脳卒中やパーキンソン病、認知症などがあります。脳卒中には、脳の血管が詰まってしまう脳梗塞と、脳の血管が破れることで血が出てしまう脳出血やくも膜下出血があります。脳の血管が詰まってしまったり、破れてしまう原因となるのは血栓という血のかたまりが血管の中にできるためです。
血栓ができることによって、血の流れが悪くなるだけでなく、血管の一部分に圧力が集中してかかってしまうことによって、そこの血管が破れてしまうのです。