内科は全般的な病気を診療する間口の広い分野ですので、幾つかの専門的な分野に分かれていて、受診している患者さんに特定の専門分野の症状があることが何か分かれば、専門の分野を紹介する様々な病気の窓口としての役割があります。できることなら、自分の身に何かおかしいと感じたときに、近所にある内科の診療所などとすぐに相談できる関係を築いておくと安心できます。例えば気管、気管支、肺などの呼吸器に異常を診断したときには、呼吸器内科を紹介してくれます。そこでは病気管支喘息や肺気腫、肺結核、肺癌などといった、呼吸器の疾患に関わる病気を専門的に診察してくれます。
また、心因性の原因で身体に様々な症状が現れる人には心療内科を紹介してくれます。そこではストレスの影響が身体に影響する心身症や、ストレスによって症状が現れる自律神経失調症、うつ状態、不眠、消化器の不調などの治療を専門的に診察してくれます。また、心臓や血管に異常を診断したときには、循環器内科を紹介してくれます。そこでは、心臓の疾患や動脈硬化の合併症で起こる糖尿病や高脂血症を専門的に診察してくれます。
動脈硬化症とは、動脈が硬くなり、しなやかでなくなるために血をスムーズに送り出すことができなくなり、血のポンプである心臓に負担をかかってしまう症状のことです。また心臓内にできた血栓という血のかたまりが流れて脳に近い血管を詰まらせることで起こる脳梗塞なども専門的に診察してくれます。