世の中では痩せよりも肥満が問題視されていますが、痩せ過ぎも問題があります。最近では日本女性の半数が低栄養状態と言われ、先進国の中でも栄養状態がかなり悪い状況と言われています。女性の場合は見た目を気にしてダイエットするというケースが多く、無理なダイエットに走ることも少なくありません。最近では、ちょっと太めの方が健康で長生きするという報告もあり、体重に対して議論を醸し出しています。
痩せ過ぎの被害としては、貧血や低血糖などがあります。女性は月経があるために男性よりも貧血になりやすくです。貧血はQOL(生活の質)を下げてしまうこともあり、悪性のものだと普通に生活することが出来なくなる危険性もあります。人間ドックでなくとも、身体測定を受ければ痩せかどうかはわかりますが、それによる病気が潜んでいないかを調べることが出来るのが人間ドックのメリットです。
無理にダイエットしたわけではないけれども、過去の数値に比べて著しく体重が減少してしまうケースは、がんのリスクも考えられます。がんは人間の体を動かすブドウ糖を餌にして増殖するため、がん細胞があると栄養が吸い取られてしまうこともあるからです。人間ドックでは身体中のがんを調べられるMRIやPETなど新しい検査方法も登場していますから、予算に折り合いをつけながら検査を選んでいくようにしましょう。著しい体重減少がみられるひとは、特に注意しておくことが必要です。