お酒とタバコは、「わかってはいるけれども止められない」という嗜好品の代表です。適度な飲酒であれば血流を良くしたり、免疫力を高める作用もあると言われていますが、飲み過ぎとなると肝硬変や胃がんの原因になります。タバコは百害あって一利なしと言われている嗜好品ですが、実はタバコには乳がんのリスクを下げるという働きがあると言われています。しかし、肺がんや気管支がん、胃がんなどのリスクは高くなります。
嗜好品は適度ならば心身ともに安定させてくれる効力もありますが、過剰摂取になっている人は人間ドックを受けておくべきです。どうせ体が悪いならば、いまさら人間ドックを受けても変わらないと思うかもしれません。確かに手遅れになるほど病気が進行してしまっているのならば、いまさら検査を受けても意味がないかもしれません。しかし、まだ未病の状態であれば、たとえ病気が見つかったとしても嗜好品を抑えたり、やめることで改善効果が期待出来る可能性が高いです。
人間ドックは基本的に健康なうちに受けるものです。すでに症状があらわれてしまっている人は、すぐにでも医療機関で診てもらうべきですが、人間ドックの方は健康な人が行くことに意味があるのです。お酒やタバコは一度でも癖になってしまうと、なかなか自分からは止められないものです。しかし、何かきっかけがあればそれらの嗜好品からきっぱりと決別出来る可能性もあります。
まずは検査を受けて、健康状態を把握してみることが大切です。