病院の中でいちばん多く掲げているのが「内科」です。一口に内科といっても医学系統の中ではかなり広い分野だと思ってください。例えば、心臓疾患、肝臓疾患、血圧、血液、神経疾患など数多くなり、昔は結核関係も属していました。大学では大きく3つに分かれているところがほとんどで、心臓、肝臓、神経系統といった具合です。
特に心臓関係がいちばん多く、心臓の病気や血圧などひじょうに細かくわかれています。メスを使わないということから、内科専門医としての取得も早くて独立(開業)するのも早いです。11月から2月にかけては風邪やインフルエンザが流行してきます。これらはどの科でも診ることは可能ですが、専門となれば内科で診てもらうほうがいいです。
また薬を多く扱うのもこの科ですので、薬もことも幅広く知っていなければなりません。開業医には定年がないので、内科医は80や90を超えても現役で働いている方が多いです。公的医療機関を定年された方は、民間病院などに勤務されています。国内は医師不足ですので、いずれにせよどこでも勤務することができますので、技術や知識を大いに生かすこともできるのです。
離島やへき地の医師不足は深刻です。このようなところではすべてを診ることのできる医師を求めています。総合診療医と呼ばれる医師を養成している理由はここにあります。医師の技量は大切ですが、加えて患者の心を診るといったことは、すべての医師に言えることです。