人間ドックのX 線検査でよく不安視されること

人間ドックでは身体中の疾患の有無を調べることが可能ですが、中には放射線を使った検査も含まれます。放射線の検査の代表格として、X線検査があります。白黒の写真で、骨折がないかどうかを診断するときにも使われている検査です。このX線検査の際、よく不安視されるのが「レントゲンで被爆してがんになるのではないか」という事です。

確かにX線は放射線の一種ですから、全く被爆のリスクがないわけではありません。体の状態によっては影響が強く出てしまう危険性もあります。しかし、人間ドックで使われるX線による被曝量は極微量です。レントゲン撮影をしたからといって、即がんに罹る可能性が高まってしまうわけではありません。

ただし、妊娠初期の妊婦は胎児への影響が心配されるため、レントゲン写真は避けたほうが安全と言われています。逆に言えば、それ以外の人であれば受けてもほとんど被爆のリスクはないと思って良いでしょう。人間ドックのX線検査は、特に肺がんのスクリーニング(ふるい分け)検査として有効です。レントゲン写真の肺は黒く写りますが、がん細胞などがあると肺に白い影が写ります。

この場合には再検査や精密検査を受け、さらに詳しく状態を診断していきます。肺は血管の数が多いため、他の部位のがんに比べて他の臓器に転移するリスクが高いと言われています。脳や骨などにも転移してしまうリスクが高いので、早期発見早期治療を日頃から心がけることが大切です。

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