人間ドックの受診結果において、要再検査および要精密検査を示す総合評価が記載されていた場合は、その受診者は二次検査の対象となります。二次検査を受診するかどうかは人間ドックの受診者自身の考え次第ですが、できるだけ受診しておいたほうが望ましいです。人間ドックの二次検査は一次検査の結果を踏まえて、一次検査で異常があると診断されたものが疾病によるものなのか、それともその日の体調が悪くてたまたま生じた結果なのかをはっきりさせるための検査です。例えば、一次検査で胃のレントゲン検査を受けて異常が見つかった人は二次検査では内視鏡検査を受けることになり、喀痰検査で異常が見つかった人は二次検査では胸部CT検査を受けることになり、より詳しく調べられます。
そして、調べた結果、異常があると判断した場合は、異変のある部分の組織を採取し、病理検査によって確定診断を行います。異常が疾病によるものであると確定した場合は病院への入院が必要となり、入院先の病院では治療方針を決めるための検査が行われた後、治療が実施されることになります。人間ドックの二次検査の受診費用は検査項目によって異なりますが、二次検査以降からは保険診療の適用対象となるため、金銭的な負担は一次検査のときより少なくなる可能性があります。また、受診者が健康保険組合に加入していれば、中には一次検査と同じ医療機関で二次検査を受診した場合に限り、健康保険組合の方で受診料を負担してくれる場合があります。
身体の中の異変を正体をはっきりさせるためにも、人間ドックで二次検査の受診を促された場合は、なるべく応じるようにしましょう。