一般健康診断には胸部レントゲン検査を除いて、がん検診の項目をほとんど受診することができません。
がん検診では死亡率が高いと考えられている大腸がんや肺がん、子宮頸がん、乳がんの5つのがんにおける検査が行われます。厚生労働省もこの5種類のがんに対して健康診断におけるガイドラインが作成されていて、げん検診の有効性を示しています。人間ドックでは女性の場合には、乳がんの検査や子宮頸がんの検診に関してはオプションとして追加することになります。厚生労働省が有効な検査方法として勧めているがん検診の基本的な検査の方法としては、胃がんの場合には胃透視検査、大腸がんの場合には便潜血反応、肺がんの場合には胸部レントゲン検査、乳がんの場合にはマンモグラフィーとなります。検査方法によっては多額の費用がかかることが考えられる場合もありますので、どのような検査を受けるべきか迷う人も多いでしょう。生活習慣病の予防を考えている人にとっては、一定の年齢以上になると一般健康診断の他に人間ドックを受診することがおすすめとなります。一般健康診断と比較したときに人間ドックの場合では、多くの検査項目を選択できますので、たくさんの項目の検査を受けたほうが良いというイメージを持っている人もいると考えられますが、オプションについては性別や年齢を考慮に入れて選択することが大切になります。多くの場合では年齢が40歳以上、35歳以上などの節目のときに受診を始める人が多いと言えます。